
「うちの子、算数が苦手なんです。」
保護者の方から、よく耳にする言葉です。
では、その原因は何でしょうか。
「算数は難しいから」「考えるのが苦手だから」「算数が嫌いだから」――理由はいろいろあると思います。
でも、本当に小学校1年生の最初から「わからなかった」のでしょうか。
おそらく、そうではありません。
1年生の頃は、新しいことを知る楽しさもあり、授業を聞けば理解できる内容がほとんどです。家庭で長時間練習しなくても、「できた!」という実感を得やすい時期でもあります。
ところが、2年生の半ば頃から少しずつ様子が変わってきます。
先生の説明を聞くと、その場では「わかった気がする」。でも、家で一人でやってみると手が止まる。
この頃から、一度説明を聞いただけでは身につかない内容が増えてきます。
本来であれば、家庭学習や宿題で十分な練習を積み重ねることで定着していきます。しかし最近は、学校での演習時間も限られており、宿題だけでは「身につくまで」の練習量になっていないケースも少なくありません。
そこで、夏休みの今、ぜひ一度、お子さまの様子を確認してみてください。
学年ごとのチェックポイント
3年生
2桁のたし算・ひき算(くり上がり・くり下がりあり)が、指を使わずにできる。
かけ算九九を順番ではなく、「7×6は?」と聞かれてもすぐ答えられる。
4年生
1桁でわるわり算がスラスラできる。
(2桁でわるわり算は4年生の1学期後半~2学期に学習します。)
5年生
小数×小数、小数÷小数(あまりありを含む)ができる。
6年生
分母の違う分数のたし算・ひき算ができる。
これらはいずれも、前学年、または現学年の1学期までに学習する内容です。もし、この段階でつまずいていることがわかったら、「様子を見よう」と先送りにせず、早めに手当てをしてあげてください。
それは、必ずしもクエストである必要はありません。ご家庭で練習時間を増やすのもよいですし、お子さまに合った教材や学習環境を利用するのも一つの方法です。
大切なのは、「できるようになるまで練習する環境」をつくることです。もちろん、クエストでも、一人ひとりの理解度に合わせて十分な演習量を確保できるよう指導しています。
「算数が難しくなった」のではなく、「計算が追いつかなくなった」のかもしれません。
「小学4年生から算数は難しくなる」とよく言われます。その大きな理由の一つがわり算です。
さらに5年生になると、小数のかけ算・わり算が加わり、ここで計算につまずくと、その後に学ぶ
- 平均
- 単位量あたり
- 割合
- 速さ
といった単元でも苦労しやすくなります。
もちろん、考える力はとても大切です。しかし、その考える力を十分に発揮するためには、計算がある程度スムーズにできることも欠かせません。
「計算で時間がかかるから文章題までたどり着けない」
そんな状態になる前に、基礎をしっかり固めておくことが、これからの算数を支えてくれます。
算数は、積み重ねの教科です。だからこそ、小さいうちにつまずきを見つけ、少しずつできることを増やしていくことが、将来の大きな自信につながります。
お子さまが「算数って意外とできるかも」と思える瞬間が、一つでも増えていくことを、私たちクエストは心から願っています。